飲料がいつでも手軽に手に入る自動販売機は、誰もが一度は利用したことがあるほど生活に身近な存在として浸透しています。そんな自動販売機の設置を検討している方も多いでしょう。この記事では、飲料を販売できる自動販売機を設置する際、どのくらいの維持費がかかるのかを紹介します。運用にかかる維持費を把握できると、設置後のイメージもわきやすいため、ぜひ参考にしてみてください。
自動販売機の立ち上げ資金
自動販売機は道端や施設の前など、街中のさまざまな場所でみかけます。飲み物を持参していなくても手軽に飲み物が購入できる便利なもので、利用したことがある方がほとんどでしょう。暑い夏はつめたい飲み物が手軽に手に入り、寒い冬は冷えた体をあたためてくれます。そんな自動販売機を導入する際、どのくらいの金額がかかるのかを把握しておくことで資金計画が立てやすく役立ちます。ですから、設置費用を知っておくことはとても大切です。
では、実際に自動販売機を導入した際、どのくらいの金額がかかるのでしょうか。ここでは、設置の際の立ち上げ資金についてくわしく解説します。項目ごとに細かく解説しますので、導入後をイメージしながら参考にしてください。
長期運用に適している
自動販売機を設置する際、初期費用が多くかかりますが、リース料がかからないのが特徴です。ですから、長期で利用したいという方にぴったりな運用方法といえます。購入して設置する場合、本体金額のほかに工事費用がかかります。また、なかにはラッピングしたいという方もいるでしょう。ラッピングする場合は、別途ラッピング費用がかかります。
本体の金額は新品であれば約50〜100万円、中古であれば約25〜35万円が目安となります。さまざまなデザインや種類があり、それぞれ金額に差があるため用途に合わせたものを選びましょう。
配送してもらう際、配送料は約3〜5万円かかります。ご自身で運搬することもできますが、重さが200キロほどありますのでご自身で運ぶのは危険です。ですから、運搬は業者に依頼した方がよいでしょう。
設置工事費用は1万円ほどで済みます。ただし、設置場所や種類によって金額に差があるため注意が必要です。
自動販売機はかなり重量があるため土台がしっかりしていないと安心できません。設置の際、土台として石板代金が1万円ほどかかるでしょう。
自動販売機は電気を通さないと機能しないため、コンセントにつなぐ必要があります。近くにコンセントがない場合、電気工事も必要になるでしょう。電気工事には2万円ほどかかります。
自動販売機のラッピングやポップについてはデザインによって金額に違いがあるため、業者に直接確認してみましょう。設置する際は、設置したい場所に自動販売機が設置できるかも重要なポイントとなります。
設置できるか否かの判断は業者に相談して判断を仰ぐとよいでしょう。また、自動販売機にはたくさんの種類があるため、購入したい自動販売機が希望の場所に設置できるかも含めて相談しておくと安心です。
自動販売機の維持費
自動販売機の維持費は、電気代と修理費用が主な項目となります。では、維持費にはどのくらいの金額がかかってくるのでしょうか。ここでは、自動販売機の維持費にあたる電気代と修理費用について解説します。また、自動販売機の運用方法によって維持費に差があります。フルオペレーションやセミオペレーションといったように運用方法別の維持費についても解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
電気代と修理費用
自動販売機を運用するうえでかかせないのが電気です。電気代は毎月1,000〜8,500円ほどかかるでしょう。夏は飲み物を冷やし、冬は飲み物を温める必要があるため金額も前後してきます。電気代に関しては契約している電気会社によって電気料金が変わってきますので、電気代があまりにも高額になったり気になったりした場合は、電気会社に確認してみてください。場合によっては、契約する電気会社を乗り換えた方が電気代が安くなる場合もあるでしょう。
夏や冬はとくに飲み物の温度管理が必要な時期となっているため自動販売機を運用する際、電気代は細かくチェックしておくとよいでしょう。また、長期間使用していると、不具合や故障してしまうケースがあります。
自動販売機の修理費用として2〜3万円ほど必要になってくるでしょう。自動販売機を修理するとなると稼働を一時的に止めなければなりません。
稼働を一時的に止めるということは、本来稼働していた時間分の利益が減ってしまうということです。ですから、故障などを防ぐため定期的なメンテナンスやチェックを怠らないようにするのが大切といえます。
自動販売機の修理には一般的に2〜3万円ほどかかりますが、機種によって修理金額に違いがあるため注意が必要です。運用する際、電気代や修理費用といった維持費がかかってくるため、事前に把握しておくと資金計画も立てやすいでしょう。
オペレーションの場合
自動販売機を運用する場合、フルオペレーションやセミオペレーション、自分で自動販売機を買い取るという3パターンがあります。フルオペレーションとは、業者に自動販売機の管理をすべて任せる運用方法です。セミオペレーションは、自身で自動販売機を運用するというものです。フルオペレーションでは、商品補充やそうじなどは業者が行ってくれるため顧客の負担が少ないのが特徴です。
フルオペレーションでは、商品補充やそうじなどのメンテナンスにかかる費用は業者負担となります。フルオペレーションの維持費は電気代のみで月々2,000円ほどです。フルオペレーションでは、手間がかからず長期運用に適しているため導入している方も多くいます。
普段忙しくしている方でもフルオペレーションであればメンテナンスなどは業者が行ってくれるため、運用しやすいでしょう。手間や時間をかけずに運用したい方はフルオペレーションがおすすめです。
リースの維持費
リースで自動販売機を運用する場合は、業者から本体を借りて運用する方法です。リースで自動販売機を運用する場合は月々5,000円ほどしかかからないため、本体を購入する場合と比べて立ち上げ資金を大幅におさえられます。また、リースでも管理を業者に任せられるケースがあり、管理まで業者に行ってもらう場合には5,000〜1万円ほどかかるでしょう。リースする場合は契約時に契約期間が定められているため、自身が希望する内容かしっかり確認してから利用してください。
リース契約は、とくに初期コストを下げたい方にぴったりな運用方法です。また、月々の維持費も高額ではないので、経済的負担を軽減させながらより手軽に運用していきたい方に最適といえます。