自動販売機オーナーは手軽に始められる印象がある一方で、実際にどの程度の収入を得られるのかは見えにくいものです。実際、年収は一律ではなく、設置場所や扱う商品、運営スタイルによって大きな差が生まれます。そこで本記事では、自動販売機オーナーの年収目安を整理し、収益に影響する要素や収入を伸ばすための考え方を順を追って紹介します。
自動販売機オーナーの収入はどれくらい?年収の目安
自動販売機オーナーと聞くと、どのくらいの年収になるのか気になる方も多いでしょう。大きく稼げるイメージを持たれることもありますが、実際の収益はさまざまな条件によって変わります。ここでは、自動販売機オーナーの年収がどのように決まり、どの程度が目安なのかを紹介します。
自動販売機オーナーの年収は何で決まるのか
自動販売機オーナーの年収は、ひとつの要素だけで決まるものではありません。基本となる考え方は、どれだけ商品が売れるか、1本あたりでどれくらい利益が出るか、そして何台を運営しているかという3つの組み合わせです。
まず販売数は、設置場所の人通りや利用シーンによって大きく左右されます。駅の近くや人が集まる施設内では売れ行きが伸びやすく、反対に人通りの少ない場所では販売数が安定しにくい傾向があります。
次に利益率ですが、これは販売価格と仕入れ価格、さらに電気代やメンテナンス費用などを差し引いた後に残る金額です。1本売れたとしても、利益は思ったより少ないケースもあります。そのため、価格設定や仕入れ条件は収益に直結します。
そして台数も重要です。1台あたりの利益が小さくても、複数台を運営することで全体の収入は増えていきます。
この3つの数字のどこを伸ばすかによって、年収の形は大きく変わってきます。
自動販売機オーナーの年収相場と規模別の目安
自動販売機オーナーの年収相場は、副業か本業かで大きく違います。多くの人が経験する1台あたりの利益は、月に数千円から多くても数万円程度です。たとえば、月に200本ほど売れた場合、売上自体は3万円前後になりますが、実際に手元に残るのは5,000円から1万円ほどになることが一般的です。
副業として数台を運営する場合、年間の利益は20万円前後に収まるケースが多く見られます。生活を支える収入というよりも、毎月のちょっとした足しになるイメージに近いでしょう。
一方で、本業として20台以上を運営する場合は話が変わります。1台ごとの利益が小さくても、台数を増やすことで収入は積み上がります。
うまく運営できれば、年収300万円以上を目指すことも現実的です。このように、自動販売機オーナーの年収は規模次第で大きく差が出ると言えます。
設置場所・商品・運営スタイル別|自動販売機オーナーの収益目安
自動販売機オーナーの年収は、一律で語れるものではありません。どこに置くのか、何を売るのか、そしてどう運営するのかによって、収益の形は大きく変わります。ここでは3つの視点から、年収の目安を具体的に見ていきましょう。
設置場所によって変わる年収の違い
自動販売機の収益を左右する最大の要素が設置場所です。駅前や繁華街のように人通りが多いエリアでは、通過する人数が多いため売上も伸びやすくなります。複数台を設置できれば、月に3万円から5万円ほどの収益を得られることもあり、年収で見ると100万円を超えるケースも出てきます。
たとえば、商業施設や病院の前では、来店客や通院者が一定数いるため、安定した利用が見込めるでしょう。爆発的な売上は期待しづらいものの、月に2万円から4万円ほどの収益が続きやすく、年間では50万円から80万円前後が目安になります。
一方で、人通りが少ないオフィス街の裏道などは不利に見えますが、実は固定客がつきやすい場所でもあるのです。競合の自販機が少ない場合、毎日決まった人が利用してくれるため、結果的に年収40万円前後を安定して稼げることもあります。
また、住宅街や私有地に設置する場合は、空きスペースの活用という位置づけになり、副収入として年収数万円から十数万円程度になるケースが多いでしょう。
扱う商品による年収の違い
何を売るかによっても、年収の伸び方は変わります。もっとも一般的な飲料の自動販売機は、1本あたりの利益が少ないため、どうしても台数勝負になります。月の利益は1万円から3万円ほどが目安で、年収では10万円台から30万円台が中心です。これに対して、お菓子や日用品を扱うタイプは、1本や1個あたりの利益が高めです。販売数がそれほど多くなくても収益につながりやすく、年収で見ると30万円から60万円程度を狙いやすくなります。
さらに冷凍食品や非食品を扱う自動販売機は、単価が高い分、少ない販売数でも利益が積み上がります。立地が合えば、数台の設置でも年収100万円前後を目指せる点が特徴です。
運営方法で差が出る年収の違い
自動販売機の運営は、手間をどこまで自分で引き受けるかによって、最終的な収益が変わります。まず、フルオペレーション型は、補充や清掃をすべて業者に任せる方法です。ほとんど何もしなくて済む反面、オーナーの取り分は少なく、年収は数万円から十万円程度に収まります。
一方で、セミオペレーション型は、商品の仕入れや補充を自分で行う運営方法です。時間と手間はかかりますが、その分利益はすべて自分に戻ってきます。
設置場所や商品選びがうまくかみ合えば、年収100万円以上を目指すことも十分に可能です。
自動販売機オーナーが収入を伸ばすための実践ポイント
自動販売機オーナーとして年収を上げるには、運任せではなく日々の工夫が欠かせません。少しの意識と行動の積み重ねが、売上や利益の差となって表れます。ここでは、実践しやすく効果が出やすい考え方を紹介します。設置前の調査が収益の土台になる
年収を安定して伸ばしているオーナーに共通しているのが、設置前の入念な調査です。人通りがどれくらいあるのか、朝と夜で通る人の層が変わるのかなど、実際に現地を見て確かめているのです。会社員が多い場所なのか、学生や高齢者が多いのかによって、売れる商品は大きく変わります。
誰が、どの時間帯に、何を求めているのかを把握できれば、無駄な商品を置かずに済みます。この下準備ができているかどうかで、その後の収益に大きな差が生まれるのです。
季節に合わせた商品入れ替えを意識する
同じ商品を一年中並べているだけでは、売上は伸びにくくなります。季節ごとの需要を意識して、柔軟に商品を入れ替えることが大切です。夏は冷たい飲み物がよく売れるため、在庫切れを起こさないよう補充回数を増やす意識が必要です。逆に冬は温かい飲み物の需要が高まり、乾燥しやすい時期にはマスクやちょっとした日用品が選ばれることもあります。
その時期に求められている商品を逃さず並べることで、同じ設置場所でも売上は大きく変わってきます。
台数を増やしデータを活かした運用を行う
1台あたりの利益にはどうしても限界があります。年収を上げたい場合は、無理のない範囲で台数を増やし、全体の収益を積み上げる考え方が重要です。その際に役立つのが販売データの確認です。どの商品がいつ売れているのかを把握し、動きの悪い商品は早めに入れ替えることで、利益効率は改善します。
感覚だけに頼らず、数字を見ながら調整を続けることが、安定した収益につながります。