自動販売機の進化により、今や飲料だけではなく食品や日用品、さらには調理済み弁当やスイーツまで販売できる時代です。多様なニーズがある昨今では、最適なタイプを選ばなければ、収益化に失敗するリスクがあります。そこで、今回は用途別に自動販売機の種類を解説し、失敗しない選び方のポイントも紹介します。
用途別に解説!自動販売機の種類とは
街中やオフィス、施設などに設置される自動販売機には、用途や販売商品の特性に応じてさまざまな種類があります。身近な自動販売機のひとつは、缶やペットボトル入り飲料を中心に扱う「缶・PET自動販売機」です。飲料メーカーが補充・管理まで担うため、オーナー側の負担が少なく、初めて導入する事業者にも人気です。
さらに、最近では温冷切り替え機能が進化しており、夏場は冷たい飲料、冬場はホットドリンクと季節に応じて自動で切り替えられる機種もあります。とくに小型タイプなら、設置スペースが限られる場所にも対応できるため、売り場の有効活用につながります。
「食品自動販売機」は、パンやスナック菓子、冷凍食品などを販売するタイプです。近年は高付加価値の高い冷凍弁当やスイーツ、ラーメン専門店の冷凍ラーメンなどを販売する事例も増えており、地域の名店とコラボした限定メニューで集客効果を高めることも可能です。
「コラボレーション自動販売機」は、飲料と食品、物販を一体化したタイプで、1台で複数のニーズに応えられます。省スペースで多くの商品を展開したい施設や、顧客層が幅広い観光地などで採用されています。
「物販自動販売機」は、マスクや生理用品、電池、文具といった日用品を24時間購入できるため、病院や宿泊施設、学校に設置すると利便性が高まります。業者の選定や補充体制が大切ですが、地域のニーズに合わせたラインナップを揃えることで高い満足度が得られるでしょう。
「デジタルサイネージ付き自動販売機」はディスプレイを搭載し、企業CMや商品紹介などの広告を映して収益化できます。購入後にQRコードやECサイトへの誘導を行う機能も備えているため、販促と情報提供を同時にできる広告媒体としての活用も可能です 。
自販機選びに失敗しないためのポイント
自販機を選ぶ際には、「誰に」「何を」販売するのかを明確にしましょう。ターゲット層が学生なのか社会人なのか、健康志向なのか、手軽さ重視なのかによって選ぶべき機種が変わります。たとえば、オフィス街なら紙カップ式コーヒー機が喜ばれ、スポーツ施設では水分補給や栄養補給ができるドリンクや軽食の需要が高いです。さらに、施設の利用者数やピーク時間帯を把握することで、補充頻度や在庫数を最適化でき、売り切れやロスを防げるでしょう。
くわえて、決済手段も大切なポイントのひとつです。現金だけではなく、交通系ICカードやQRコード決済、クレジットカードに対応しているかによって売上が変わる可能性があります。とくにキャッシュレス決済が主流になりつつある都市部では、非対応だと購入機会を逃してしまうこともあるでしょう。
最近では、スマホ決済アプリとの連動や、ポイント付与機能を備えた機種も登場しており、リピート率の向上につながっています。さらに、ランニングコストや管理体制も考慮が必要です。飲料系自販機は業者がフルサービスで補充・集金・メンテナンスまで対応してくれる契約も多く、手間をかけずに導入できます。
食品や物販自販機は自社管理が必要な場合もあるため、補充担当者や在庫管理の体制を整えておくとスムーズです。稼働データを活用できる機種であれば、売れ筋商品の分析や仕入れの最適化も可能で、無駄なコスト削減や効率化もできるでしょう。
売上アップを狙うなら適切な設置場所を選ぶことも大切!
どんなに高性能な自販機を選んでも、設置場所が悪ければ十分な売上は期待できません。売り上げアップのためには、人通りの多い場所や、利用者が長時間滞在するスペースが狙い目です。駅や商業施設の入り口、工場の休憩所、病院の待合室などはとくに効果的です。また、周囲に競合が少ないエリアを選ぶことも大切です。コンビニや売店が近くにある場合は、差別化できる商品を置くか、価格や利便性で勝負する必要があります。冷凍食品やスイーツ、地域限定アイテムなどを扱えば「ここでしか買えない魅力」が生まれるでしょう。
近隣のイベント情報や季節行事に合わせてラインナップを入れ替えると、リピーターの来訪頻度を増やす効果も期待できます。さらに、季節や時間帯に合わせた商品ラインナップも売上向上のポイントです。
夏は冷たい飲料やアイス、冬はホットドリンクやスープ系を多めに補充するなど、データを活用して柔軟に調整するとよいでしょう。ほかには、照明やデザインにこだわった機種を選べば、通行人の目に留まりやすくなります。
看板やPOP、デジタルサイネージを併用して宣伝効果を高めれば、さらに集客力を伸ばせるでしょう。